■2012年01月12日 熱帯のボルネオから極寒の野辺山へ

年末から年始は別荘で薪割りなどをして過ごし(+学生原稿の添削)、その後もボルネオ(マレーシアのサバ州)でシュノーケリングや自然観察をして保養してきました。ちょっと遊びすぎかなと思ってましたが、八演に帰ってきたら寒さ(+たまった仕事)に身が引き締まります。心身とも完全に仕事モードに戻りました。今年もよろしくお願いします。
冬晴れの八ヶ岳連峰は美しい。八演事務所前にて撮影。(ボルネオの写真はそのうち・・・) 事務所に到着した7時半ころには玄関脇で-14℃ほどでした。野辺山でのアメダス記録としては7時に-16.9℃だったようです。

■2011年11月20日 井川狩猟見学会は雨天でも充実

週末に学生やOBら8人といっしょに井川へシカ狩りの見学に行ってきました。メインの土曜日は一日中雨にたたられて現場へは出られませんでしたが、せめて解体を見せてあげようと井川の猟師さんたちが金曜日のうちにシカを仕留めておいてくれた上、ダメ元で出かけた日曜午前のわずかな時間に見事に1頭を仕留めてくれ、結果的にはシカ猟の全体を見せてもらうことができました。

今年から猟師さんたちが猟犬にGPSロガーを装着して鹿追いの軌跡データを取っています。発信機能はないためロガーを回収してからパソコン上で見ることになりますが、地形図や航空写真と重ねてみると犬の移動経路がよくわかります。犬はシカのにおいをたどっているので、シカの逃げ方も推測できます。今後のデータ蓄積が楽しみです。

到着した金曜夜に、夕方仕留めたというシカの内臓取り出しを見せてもらう。摘出された睾丸をぶら下げて無邪気にはしゃぐ学生とOB。この後、睾丸は私たちの胃袋に収まりました。 土曜日は雨天でしたが、猟師さんたちが前日に仕留めて内臓を取り出さしておいたシカ3頭(うちメス1頭)の解体を見せてくれました。見学者も小さ目のオス1頭を任されましたが四苦八苦。
解体作業の後には猟師さんたちの打ち上げ会に参加させてもらいました。焼肉やもつ鍋などをおいしくいただきながら狩猟のことをいろいろ聞く絶好の機会です。 日曜朝にはダム湖上流部で現場見学。一部の見学者がボートに乗せてもらって対岸へ。ところが、シカは対岸から見えないところへ出てきたうえ、風が強くなって戻ってくるのに一苦労する羽目に。
日曜朝にダム湖で仕留められたシカ。犬から逃げてきたシカは体温が上がってます。それを実感するために内臓を抜く前の体内に手を入れさせてもらう見学者。

■2011年11月16日 晩秋の標識調査ではほとんどカラ類ばかり

9月に総捕獲数の最少記録(21羽)、10月には最多記録(72羽)とめまぐるしく変化してきた秋の標識調査。野辺山高原の寒さを気にしながら行った今月は36羽とまずまずでした。うち、いわゆるカラ類以外はホオジロが1羽のみという結果でした。事務所周辺ではヒヨドリやカワラヒワが一時期よりも増えている気がするのですが、樹林の間に張っている今の網場ではかかりません。

今のところ寒さも思ったほどではないので、予備調査兼気晴らしのこの調査ももう少し続けてみるかと思案中。

ゴジュウカラは下尾筒(かびとう、お尻周辺)の色で雌雄がわかるそうです。左がメスで右がオス。 15日朝には急に冷え込んだので八ヶ岳山麓は霧氷で真っ白になりました。

■2011年10月26日 秋の標識調査(その2)一転してカラ類多数

先月は48時間での総捕獲数が21羽とこれまでの最少記録でしたが、今月は一転して72羽と最多記録を更新しました。うち67羽がカラ類(シジュウカラ・コガラ・ヒガラ・エナガ)でした。他にゴジュウカラ1羽も捕まったものの、リングを付ける直前に逃げられてしまいました。特にシジュウカラの多い群れがかかると網から外すのが大変でしたが、負傷や死亡がなかったのが幸いです。

この時期としては暖かくて助かりました。来月には冬鳥が渡ってくるのではないかと期待しています。

カラ類の混群がかかったときには鳥の写真どころではなくなります。一応、リングを着けているところだけ撮りました。お手伝いに来てくれた立教大学K嬢。 アカゲラも2羽。どちらもオスでした。見栄えはしますが大声で騒ぐのであまり歓迎したくはありません・・・。

■2011年9月28日 秋の標識調査−野辺山には鳥が少ない?

今年の5月から毎月行っている八ヶ岳演習事務所構内での鳥類標識調査も5回目となりました。毎月決まった方法で捕獲していますが、今回は総捕獲数が21羽とこれまでから半減しました。立教大から手伝いに来てくれたK嬢のせいという声もありましたが、どうやら季節的なもののようです。

合宿ゼミ以来、母校である大阪市大であった鳥学会、筑波キャンパスでの調査とあわただしい日が続いてましたが、この後はやっと通常の生活に戻れそうです。

この何の変哲もない背面から種名がわかる人はかなりの鳥通でしょう。キビタキのメスです。 ウサギコウモリが1匹ずつ2回かすみ網にかかりました。1回目は日没40分後でしたが、10分ほど他へ行っている間に網を噛み切って脱出しました。写真の個体は日出頃に回収したもの。

■2011年9月22日 久々の兵太郎池調査

八ヶ岳演習勤務になってからはさすがに月例の兵太郎池調査には参加できなくなりましたが、今後何年間か、毎年春と秋に集中調査をすることにしています。現在、兵太郎池の「ペデ」より東側(植物見本園内)では網で仕切ってソウギョの高密度区と低密度区を設けています。その両者で水生生物相や開水面率(つまりスイレンの繁茂具合)などが違うかどうかを長期にわたってモニタリングしようという構想です。

今回は台風15号の影響で増水し、一時は調査も危ぶまれましたが、技術職員や非常勤職員に手伝っていただき、排水口や仕切り網のゴミを取るなどして排水を促すなどしてなんとか調査を終えました。

ソウギョ高密度区の様子。スイレンは岸際にわずかに残っているだけです。溶存酸素は増えましたが、今のところ水生動物相にはめだった違いは出ていません。 ソウギョ低密度区はスイレンがぎっしり茂っています。ソウギョの効果が出てくるまでには年単位の時間がかかるでしょう。

■2011年9月13日 八ヶ岳演習林にて合宿ゼミ

合宿形式の野生動物ゼミを八ヶ岳演習林でやりました。私が井川演習林勤務時代は毎年やっていましたが、数年ぶりです。2泊3日のややあわただしい日程でしたが、勉強だけではなく、八ヶ岳演習でヤマネを研究している院生・卒研生の仕事を手伝ったり(邪魔したり)できて有意義だっと思います。この間、つくばは猛暑だったようですが、野辺山はちょうど快適でした。
ヤマネの糞をほぐして実体顕微鏡で観察。虫の脚などがよく見えてなかなか面白そうですが、判別は難しそう。担当の卒研生に頑張ってもらいましょう。左端は指導している門脇先生。 ヤマネの生息環境調査で川上演習林にも入りました。私は空き時間にきのこを探してみましたが、ちょっと時期が早いのか、めぼしいものは見つからず。
特許出願中という特製巣箱で捕えたヤマネから少量の体毛を採取中。安定同位体比分析で餌を調べる(かも)とのこと。興奮すると噛みつきますし、天然記念物でもあるので、作業は慎重に。 2日目の夜は「反省会」。王子製紙に就職したOBからとてもおいしい王子サーモンの差し入れがあり、豪勢な食事でした。調査に来たついでに参加してくれた植物ゼミの学生も含めて、皆さんよく飲みました。
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