日本地理学会賞(優秀賞)の受賞

(2006年3月28日)

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2005年度日本地理学会賞受賞候補者選考委員会

日本地理学会賞(優秀賞)受賞候補者: 山下清海 君

 山下清海君の受賞対象図書は,@『華人社会がわかる本−中国から世界へ広がるネットワークの歴史,社会,文化−』(明石書店,2005年)とA『東南アジア華人社会と中国僑郷−華人・チャイナタウンの人文地理学的考察−』(古今書院,2002年)の2冊である。これまで候補者は華人社会に注目して,その多様性を地理学者ならではのグローバルな視点で考察してきた。世界各国のチャイナタウンをフィールドワークし,華人社会を冷静に観察している点は,エスニックグループを研究対象にする者に多くを学ばせる。そうした時に,現地語をマスターし,着実に聞き取り資料を集めていく侯補者の研究姿勢は,彼らの模範となるであろう。Aではその成果が遺憾なく発揮されている。また,@では地理学以外の多分野の華人研究者をまとめて成果を出している。これは地理学の存在を多分野にアピールした点で地理学会への貢献度はこのうえなく高い。近年の中国への高い関心も手伝って,地理学の社会的貢献という面からも高い評価が与えられよう。
 以上のように,山下清海君を目本地理学会賞(優秀賞)の侯補として推薦する。